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練習問題

解説

 第 1 問

アサガオの花には、花弁に色が変わった斑点ができることがあります。これはどのようにしてできたのでしょう?

    ①  アザミウマという害虫にかじられた
    ②  カルシウムという養分が不足した
    ③  土の中の水分が不足した
    ④  酸性雨にあたった

  • 正解: 酸性雨にあたった

アサガオの花は酸性雨に敏感で、大気汚染の指標植物としてよく使われます。酸性雨がかかると、特に青系統の色の花では、雨のしずくの落ちた部分が脱色して斑点ができます。
アサガオの花弁は薄く、酸性雨の影響を受けやすいのです。また、アサガオの葉はオゾンによって点々と白い斑点ができたり枯れたりします。このため、光化学スモッグの原因物質である光化学オキシダントの指標植物としても使われます。

 第 2 問

「虎杖」と書くタデ科多年草のこの植物は、『枕草子』で、「文字で書くと大げさなもの」として取り上げられています。
この植物は何でしょうか?

    ①  イタドリ
    ②  ツユクサ
    ③  クルミ
    ④  ヤマモモ

  • 正解: イタドリ

『枕草子』にはこんな風に書かれています。
「実物はどうということもないが、文字にすると大げさなもの。いちご。つゆくさ。水ふぶき。くも。くるみ。文章博士。得業の生。皇太后宮権大夫。山もも。
いたどりは、まして虎の杖と書くとかいう。虎は杖などなくてもよさそうな顔をしているのに。」(現代語訳)
イチゴ、ツユクサ、クルミ、ヤマモモは、それぞれ当時の書き方だと「覆盆子」、「鴨頭草」、「胡桃」、「楊梅」となります。ミズフブキはオニバスのことだと考えられています。
イタドリを漢字で「虎」の「杖」と書くことについて、清少納言は「虎には杖など不要だ。」と冗談めかして書いていますが、実際のところは、虎の模様に似た斑の模様のある杖の大きさになる植物ということで、「虎杖」と書かれたようです。
文字にすると大げさかどうかは別にしても、漢字で書かれるとなかなか読めない植物名はたくさんあります。例えば、蒲公英、女郎花、酸漿、杜若、万年青、酢漿草、木耳、公孫樹・銀杏などです。

 第 3 問

地中海地方、中東などの温暖な地域に分布する常緑針葉樹で、先のすぼまった円柱形の樹形、暗緑色の鱗片状の葉が特徴です。ゴッホが南フランスで描いたことでも知られているこの植物は何でしょうか?

    ①  ヒマラヤスギ
    ②  イトスギ
    ③  エゾマツ
    ④  モミ

  • 正解: イトスギ

イトスギは地中海地方、中東などの温暖な地域に分布する常緑針葉樹で、通常は先のすぼまった円柱形の樹形になり、暗緑色の鱗片状の葉をつけます。日本では、明治中期に入ってきて以来、公園樹、庭園樹などに利用されています。
ゴッホには、ヒマワリ、イトスギ、麦畑など好みのモチーフがあったようです。それらのほとんどは、燃えるように濃厚な色彩と強烈な太陽を発見した晩年の南フランス滞在時に取り上げられています。彼のうちに渦巻く表現へのやみがたい欲求は、ねじれを強調して描かれたそれらモチーフに生々しく反映されていきます。
ゴッホは、1889年6月25日の弟宛ての手紙に、「瓶のように青いイトスギが頭から離れない。ヒマワリと同じように、この木を自分が見たように描いた者は誰もいない」と書いています。ゴッホの描く炎のような形のイトスギは、ヒマワリ同様、とてもユニークです。

 第 4 問

この木には秋にオレンジ色の実がなり、秋の味覚として楽しみますが、時には、渋くて食べられないものもあります。この植物の名前を次の中から選んでください。

    ①  モモ
    ②  クリ
    ③  カキ
    ④  ユズ

  • 正解: カキ

カキは、カキノキ科の植物で、東アジア原産の植物です。日本でも古くから実を生食したり、干し柿にしたり、お菓子にするなど食用にされてきました。ただし、実にはタンニンが含まれ、渋みを感じることもあります。渋柿は焼酎に浸すなどして渋を抜いてから食べます。 日本では、古くから実を食べるだけでなく、柿の葉をお茶にしたり、青い実を絞った液を発酵させ、防水、防虫効果のあるカキ渋液を作り、家具やカゴに塗る等、生活に取り入れてきました。

 第 5 問

キュウリの台木として、最も一般的に使われている植物は何でしょうか?

    ①  ナス
    ②  カボチャ
    ③  トマト
    ④  ヘチマ

  • 正解: カボチャ

キュウリは病害に弱いのが問題でしたが、病害に強いカボチャを台木として接ぎ木することで、病害に強いキュウリの苗をつくることが可能になりました。
台木には接ぎ木専用の新土佐カボチャやクロダネカボチャが用いられ、「呼び接ぎ」という方法が多く行われています。
キュウリはウリ科の植物で、原産地はインド西北部、ヒマラヤ山麓あたりと推定されています。インドでは3000年ほど前から栽培されており、日本には中国を経て10世紀以前に渡来しました。
日本での品種は、いぼの刺の色で「黒いぼ種」「白いぼ種」に分けられます。近年は、刺が少なく外皮が光沢のある濃緑色で薄く、肉質の柔らかい「白いぼ種」が好まれています。
春キュウリは「黒いぼ種」、夏キュウリは「白いぼ種」が主に栽培されてきましたが、近年は品種改良と台木による育成で「白いぼ種」が周年栽培され、生産の大半をしめています。

 第 6 問

写真は深山に林の中に生えるメギ科の多年草植物です。5〜7月頃、白い六弁花が咲きます。この植物はつぎのうちのどれでしょう。

    ①  オオサクラソウ
    ②  オオダイコンソウ
    ③  ツバメオモト
    ④  サンカヨウ

  • 正解: サンカヨウ

選択肢にある植物はすべて科が異なり、オオサクラソウはサクラソウ科、オオダイコンソウはバラ科、ツバメオモトはユリ科です(新エングラー体系による)。
サンカヨウの花は、一定時間雨に濡れると透明なガラス細工のようになることから、テレビに取り上げられたこともあります。
サンカヨウを漢字で表すと、山荷葉となります。中国にも山荷葉と記される植物はありますが、日本のものとは別種のようです。 「荷」という字はハス(蓮)の葉を表します。山荷葉は、山にあるハスに似た葉をもつ植物を表しています。
分布は本州北部〜北海道の深山ですから、一般にはあまり馴染みのない植物かもしれませんが、初秋に濃い青紫色に熟した液果は甘く、登山者の疲れをいやしてくれます。

 第 7 問

東北南部から九州の林床に分布する単子葉植物で、早春に葉を出しますがすぐに枯れ、7〜8月に花茎を伸ばして黄赤色の花をつけます。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヒガンバナ
    ②  ナツズイセン
    ③  キツネノカミソリ
    ④  ヤブカンゾウ

  • 正解: キツネノカミソリ

ヒガンバナ科ヒガンバナ属のキツネノカミソリです。
選択肢のヒガンバナ属植物のうち、ヒガンバナは赤い花の秋出葉で種子はできません。ナツズイセンは春出葉ですが、花は淡紅色で種子はできません。一方、キツネノカミソリは結実し、種子ができます。
ヒガンバナ属の植物はいずれもリコリンというアルカロイドを含む有毒植物ですが、鱗茎に良質のデンプンがあり、水にさらしてよく除毒した後に食用にされることがありました。
ヒガンバナは中国原産ですが、救荒植物として日本に渡り全国に広がったという説があります。縄文時代の遺跡から、炭化したキツネノカミソリの鱗茎がまとまって出土した例も知られ、ヒガンバナが渡来するよりも前から、キツネノカミソリが救荒植物として利用されていた可能性も指摘されています。 名前は、春先に伸びる葉がカミソリに似ていること、花の色がキツネの体色に似ていることから「キツネノカミソリ」といわれています。

 第 8 問

1月7日に食べる七草粥に使う春の七草は有名ですが、秋にも七草があり、万葉集でうたわれています。秋の七草の一つで、ムラサキ色の花をつけるツル性の植物はどれでしょう。

    ①  クズ
    ②  キキョウ
    ③  ハギ
    ④  オミナエシ

  • 正解: クズ

秋の七草はハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウの七種で、春の七草とは異なり、花を見て楽しむ事が主になっています。葉の茂っている時期に咲くため余り目にすることはありませんが、クズの花は甘い香りがします。 クズが根に蓄えた塊根から取り出したでんぷんは、クズ餅、クズ切り等の材料になります。逆に、この塊根を使わずにそのままにしておくと、次の年に塊根の養分を使ってクズは旺盛に生育し、駆除することが困難になります。

 第 9 問

歌舞伎紋の1つ、尾上菊五郎の紋様は、初代菊五郎が貴人からある餅菓子を扇にのせて賜ったとき、扇で拝領したことを記念して作られたものです。
扇に描かれている植物は何でしょうか?

    ①  ヒトツバカエデ
    ②  サクラ
    ③  カシワ
    ④  イチョウ

  • 正解: カシワ

カシワはブナ科の落葉高木です。昔はカシワの葉が食物を蒸すときに使われたことから、「炊ぐ葉」の意味でこの名がついたとされています。カシワの葉は、現在でも柏餅に使われています。
歌舞伎は一般に、慶長8(1603)年、出雲大社の巫女、阿国が歌舞伎踊りを行ったことに始まると伝えられています。江戸時代には歌舞伎熱が非常に高まり、元禄期になると高度の水準に達して次々と名優を輩出し、趣ある屋号も確立されました。尾上菊五郎の屋号は音羽屋です。初世(1717〜83)は2世市川團十郎の『鳴神』に共演したのが出世役で、のちに立役となり、広い芸域を持った名優でした。また、3世菊五郎(1784〜1849)は、文化・文政期を代表する名優で怪談狂言も得意としました。

 第 10 問

アメリカの作曲家、グローフェの組曲『グランドキャニオン』の第3曲「山道を行く」では、楽譜に「植物の実の殻」を使ってロバのひづめの音を演奏するよう指示されています。
この植物は何でしょうか?

    ①  カシ
    ②  クルミ
    ③  ココヤシ
    ④  ドリアン

  • 正解: ココヤシ

ヤシ科のココヤシの果実がココナッツです。ヤシ科の多くは熱帯や亜熱帯に分布し、ココヤシやナツメヤシなどの果実は、食用または油脂原料として栽培されています。グローフェ(1892?1972)はアメリカの作曲家で、その代表作『グランド・キャニオン』は、「日の出」、「赤い砂漠」、「山道を行く」、「日没」、「豪雨」の5曲からなる組曲です。「山道を行く」では、ロバの鳴き声が楽器で模倣されつつ、ココナッツ・シェルを両手で交互に打ちつけてロバのひづめの音を描写しています。

 第 11 問

奈良時代前後の古い時代に「三枝」と呼ばれていた植物があります。その植物は、奈良県の率川神社で毎年6月17日におこなわれる「三枝祭」には欠かせないものです。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヤマアジサイ
    ②  ヤマブキ
    ③  ムラサキ
    ④  ササユリ

  • 正解: ササユリ

「三枝」とはユリの古名ですが、ほかにミツマタ、ヤマユリ、ヒノキ、ジンチョウゲとする説もあります。
率川神社は、大神神社の摂社で奈良市本子守町にあり、毎年6月17日に「三枝祭」がおこなわれます。この祭りは、一般には「百合祭」と呼ばれ、神事では三輪山から採取したササユリで飾った酒樽が供えられ、疫病災難除けを祈って巫女さんによる舞いが奉納されます。酒樽を飾ったササユリは後で疫病除けとして参拝者に配られます。
「三枝祭」のはなやかな祭儀は、『令義解』(天長10(833)年完成)に「三枝祭 三枝の花をもって酒樽を飾り祭る、故に三枝という」の記録がある起源の古い祭儀ですが、平安中期以降藤原氏の勢力増大にともない、率川神社が春日大社に属したことから、神事が途絶えていました。しかし明治時代に、もとの大神神社の摂社にもどったことから、あわせて三枝祭も復興されました。

 第 12 問

「ざわわ ざわわ ざわわ・・・」と風が畑のなかを通り抜ける音ではじまる歌の歌詞は、沖縄戦で父親を失った悲しみを、夏風にそよぐある植物の畑の風景と重ね合わせたものです。
この植物は何でしょうかでしょうか?

    ①  ニガウリ
    ②  マンゴー
    ③  ムギ
    ④  サトウキビ

  • 正解: サトウキビ

『さとうきび畑』は、1964年、本土復帰前の沖縄の戦争跡地を訪れた寺島尚彦が、沖縄戦の犠牲者への思いをこめて作詞・作曲した歌で、1967年に発表されました。平和を願う歌として、森山良子や夏川りみをはじめ多くの歌手たちによって歌われています。近年では1997年にNHK「みんなの歌」で取り上げられ、2001年には森山良子がCDを発売して大ヒットしました。
砂糖の原料として知られるサトウキビは、東南アジアまたはインド原産といわれるイネ科の多年草です。茎の汁液にショ糖を含み、砂糖竹とも呼ばれます。

 第 13 問

植物の多数を占めるC3植物に比べ、C4植物は適温や光の飽和点が高く、強光や高温のときに効率よく光合成をおこない、二酸化炭素の吸収速度が速いのが特徴です。
図の〔 〕に入る植物は何でしょうか?

    ①  インゲンマメ
    ②  トウモロコシ
    ③  コムギ
    ④  ダイズ

  • 正解: トウモロコシ

トウモロコシは、光合成の過程で炭素が4つの化合物を作ることからC4植物と呼ばれます。
この経路において二酸化炭素を濃縮するため、光合成の効率が優れています。光合成速度は光の強さが増すと大きくなりますが、やがて飽和状態となります。C4植物は飽和となる光の強さがC3植物に比べて大きく、強い光を有効に利用して二酸化炭素を速い速度で吸収して成長します。温度に対してもC4植物は相対的に高温に適しており、低温時の光合成速度はC3植物を下回りますが、高温になると光合成速度が上昇してC3植物を大きく上回ります。
サトウキビやトウモロコシなどがバイオエタノールの原料に利用されるのは、これらがC4植物であり、強い光と高温な条件ではC3植物よりも成長が早いことにも理由があります。またサボテンやパイナップルなどはどちらとも異なるCAM(カム)植物と呼ばれ、夜間に二酸化炭素を取り込んで、日中は気孔を閉じたまま光合成をおこないます。

 第 14 問

滝平次郎の切り絵が印象的な、斉藤隆介作の絵本『モチモチの木』のタイトルにもなっている「モチモチの木」は何の木でしょうか?

    ①  ユリノキ
    ②  モチノキ
    ③  トチノキ
    ④  ホオノキ

  • 正解: トチノキ

トチノキは、春に円錐花序の花を咲かせ、秋になると、茶色いクリのような実がなります。この実を拾って、アクを抜き、皮を剥いてすりつぶし、もち米と混ぜて蒸してついた物が「とち餅」です。アクを抜くのに何日もかかる上、皮を剥くのも大変です。 また、トチノキの冬芽は大きく、粘液でべたべたしているため、光を受けるときらり、と光ります。これが、主人公豆太が見た、木にあかりが灯った現象ではないかと思います。

 第 15 問

「親の意見と●●の花には千の一つも仇がない」と言うことわざがありますが、●●に入る植物は次のどれでしょう。

    ①  ウメ
    ②  ナス
    ③  ウリ
    ④  モモ

  • 正解: ナス

「親の意見とナスの花には千の一つも仇がない」のことわざは、ナスの花は咲くと必ずと言っていいほど結実することと、親の意見は必ず役に立つことから、無駄がないことのたとえです。 この他、ナスを用いたことわざに、「秋ナスは嫁に食わすな」がありますが、これは、秋ナスは嫁に食べさせたらもったいないほどおいしい、という意味、ナスは体が冷えてよくないから等、様々な解釈があります。

 第 16 問

ユネスコの世界自然遺産に登録されている屋久島のスギとともに広く生育している、明るい赤褐色のなめらかな樹皮が特徴的な落葉樹は何でしょうか?

    ①  ユズリハ
    ②  ヒメシャラ
    ③  アカギ
    ④  ホオノキ

  • 正解: ヒメシャラ

ヒメシャラはツバキ科の落葉高木で、関東から九州(屋久島まで)の主に太平洋側のブナ林などに生育しています。
ところどころ古い樹皮のはがれた跡のある、明るい赤褐色のなめらかな樹皮が特徴で、公園にもしばしば植えられ、白い花を初夏に咲かせます。屋久島ではスギ林でよくみられ、直径1mもの大木もめずらしくありません。
選択肢のうち、ユズリハも屋久島のスギ林に生えますが、常緑樹で、樹皮は明るい赤褐色にはなりません。ホオノキは北海道から九州に自生する落葉樹ですが、屋久島には分布しません。アカギは赤褐色の樹皮を持ちますが、南西諸島、小笠原諸島に分布する常緑樹です。

 第 17 問

アブラナ科に属する野菜の種類は多く、食べる部分も種類により異なり、多様です。写真は未熟な花のつぼみを食べる野菜ですが、何でしょうか?

    ①  ハクサイ
    ②  ブロッコリー
    ③  カブ
    ④  ノザワナ

  • 正解: ブロッコリー

ブロッコリーはアブラナ科に属する、キャベツの一変種の野菜です。原産は欧州西部海岸地方、欧州では1700年代から知られ、我が国には明治から大正初期に渡来しました。
長い間普及しませんでしたが、昭和40年代になってから生産量も多くなってきました。
食用にする部分は緑色の花蕾と呼んでいるところで、粟粒から米粒大の雄しべ形成期のツボミの集合体で、花茎部分を含め食用とします。ビタミンA、Cと多くのミネラルを含み、ゆでるときれいな緑色になり、食卓をいろどります。
栽培環境は気温が20℃前後が適しており、夏の7?8月に苗床に種をまき、本葉が1から2枚ごろに仮植し、本葉が5から6枚ごろ50から60cm間隔に畑に定植します。畑は深く耕し、有機質肥料を含めた元肥と、バランスのとれた追肥をし、秋、涼しい気温にあうと茎の先に花芽を分化、大きな花蕾をつけ、さらに各葉腋から側枝を出して小花蕾をつけるので、順次これを収穫します。

 第 18 問

沖縄ではこの植物の実をナーベラーとよんで、炒め物にします。緑のカーテンとしても役立つこの植物は何でしょう?

    ①  ヒョウタン
    ②  ニガウリ
    ③  ヘチマ
    ④  カラスウリ

  • 正解: ヘチマ

ナーベラーチャンプルというのを聞いたことが無いでしょうか。沖縄では、ヘチマの若い実を切って炒め、食べます。 もともとヘチマはインド等南アジア原産で、東南アジアではタネや実を食用にしています。ただし、実は生長が進むにつれて繊維質が多くなり、食べられなくなります。日本では、この、熟した実を乾燥させてタワシとして使ったり、ツルから出てくる水をヘチマ水として使っています。

 第 19 問

ムラサキサギゴケは、接触刺激を与えるとある運動をすることで知られています。それはどのような運動でしょうか?

    ①  葉をさわると、葉を閉じる
    ②  茎をさわると、茎が曲がる
    ③  花をさわると、花びらが落ちる
    ④  めしべの先をさわると、めしべの先が閉じる

  • 正解: めしべの先をさわると、めしべの先が閉じる

動かないイメージのある植物ですが、接触などの刺激に対して敏速な運動が観察できる植物もあります。 ムラサキサギゴケはめしべの先(柱頭)が上下に分かれて口を開いたようになっています。この先を細いペン先のようなものでさわると、柱頭の先が見る間に閉じます。
これは柱頭運動と呼ばれ、昆虫が花にとまったときに、昆虫の体に付着していた他の花の花粉をとらえるしくみと考えられています。花壇などに植えられるトレニアでも同様の柱頭運動を観察することができます。
選択肢で葉をさわると葉が閉じる植物としてはオジギソウが有名です。また、肉眼でとらえられるほどの速さではありませんが、茎がさわった物の方向に曲がるのは支柱に巻きつくつる植物の運動です。オオイヌノフグリは花をさわると、簡単に花びらが落ちます。これは受粉した花の花びらを落として、受粉していない花を目立たせるためであると考えられています。

 第 20 問

山地の尾根などに生えるこの木は、大木にもなります。また、木材は建築用のほか、卒塔婆や柩などの葬具にも使われます。
この植物は何でしょうか?

    ①  アスナロ
    ②  アカマツ
    ③  ヒノキ
    ④  モミ

  • 正解: モミ

東京都奥多摩の日の出町一帯はこのモミを使う地場産業として卒塔婆生産が知られています。元来、奥多摩の尾根にたくさん生えていたモミを切って利用したことが始まりですが、現在では日本各地からモミをはじめ針葉樹を購入して塔婆生産をしています。塔婆は直接墨で文字を書くので材色が白いと効果的であること、安価な材料であったためこうした利用に向けられたのでしょう。棺桶などの葬具も同じ理由です。
一方、こうした白い材は洋風な感じがしますのでキャンディーやチョコレートといった菓子を入れるパッケージにシナノキとともに使われます。また、スイスの民族楽器でよく知られているアルペンホルンはヨーロッパ産のモミを使って作られています。
しかしながら現在、モミは受難の木のひとつです。大気汚染等の環境劣化に対し弱いので、衰弱や枯死が各地で起きています。