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練習問題

解説

 第 1 問

これはある植物の根茎を乾燥させたもので、主に香辛料として利用され、カレー粉の主材料の一つでもあります。また、健康食品としても注目されているものです。
この植物は何でしょうか?

    ①  ショウガ
    ②  サツマイモ
    ③  ウコン
    ④  ジャガイモ

  • 正解: ウコン

ウコンは熱帯アジア原産の多年草で、現在では世界各地の湿潤な熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。日本でも健康ブームの影響もあり、温暖な地域で栽培されています。葉はカンナに似ており、夏〜秋に穂状花序が葉鞘の間から直立します。花序には多数の白っぽい苞葉があり、苞葉の腋から黄色の一日花を咲かせます。
ウコンの根茎を乾燥させたものがターメリックで、芳香性健胃・利胆の作用があります。ターメリックはカレー粉の他、たくあん漬けの着色料や染料に利用されます。この根茎の黄色素の主成分はクルクミンです。
ハルウコンはウコンとは別種で、葉の裏に繊毛が密にあり、晩春〜初夏に葉鞘の側方に紫色を帯びた苞葉のある穂状花序を出します。

 第 2 問

「【 A 】は飛び 【 B 】は枯るる 世の中に 【 C 】ばかりこそつれなかりけれ」という菅原道真の歌があります。
各箇所に入る植物の組み合わせはどれでしょうか?

    ①  A.サクラ B.ウメ C.マツ 
    ②  A.マツ B.サクラ C.ウメ 
    ③  A.ウメ B.サクラ C.マツ 
    ④  A.サクラ B.マツ C.ウメ 

  • 正解: A.ウメ B.サクラ C.マツ 

学問の神様として知られている菅原道真(845〜903)は、藤原氏の権力確立の策略により、延喜元(901)年、太宰権帥に左遷されてしまいます。このとき道真は「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠じました。この歌を聞いて梅は道真のもとへ飛んでいきましたが、声をかけられなかった桜はくやしさの余り一夜にして枯れてしまったと伝えられています。この故事を源順は「梅は飛び桜は枯れぬ菅原や深くぞ頼む神の誓ひを」と詠み、これが転化して「梅は飛び桜は枯るる世の中に松ばかりこそつれなかりけり」となりました。これが飛梅の伝説です。松も道真を追って太宰府へ行くこととなるのですが、これが追松(=老松)伝説で、それを原拠として、謡曲『老松』などが創作されたと考えられています。この飛梅伝説を源順が詠んだ歌が転化したものが問題の歌で、『謡曲拾葉抄』に収められています。

 第 3 問

写真は正月によく飾られる「しめ飾り」ですが、その中にシダ植物が含まれています。
この植物は何でしょうか?

    ①  ワラビ
    ②  ウラジロ
    ③  ゼンマイ
    ④  シシガシラ

  • 正解: ウラジロ

正月のしめ飾りは、ダイダイやミカンを中心に、その両側にウラジロの葉を垂れ下がらせます。鏡餅をウラジロの葉の上に置くこともあります。ウラジロは「裏白」の意味で、葉の裏側が白くて美しい大型のシダです。日本では本州以南に分布します。ウラジロの葉は、左右で対に分かれ、それぞれの羽片がさらに細かく分裂します。
ウラジロがなぜ正月のしめ飾りに用いられるかは、諸説があります。江戸時代には「ほなが」と呼ばれていたことが、記録されています。これは「穂長」に由来すると考えられ、葉の裏が白く、細かく分かれ、大きくて長い穂に見たてられたのでしょう。それをイネのシンボルとして、正月に飾ったのかもしれません。

 第 4 問

この植物はカナメモチ(ベニカナメ)です。葉の色が美しく、公園や民家の生垣などによく利用されます。
カナメモチの葉の色についての説明で正しいものはどれでしょうか?

    ①  新芽の葉が赤く、やがて緑色になる
    ②  真夏になると葉が赤くなる
    ③  秋に紅葉して葉が赤くなる
    ④  葉は一年中赤い色である

  • 正解: 新芽の葉が赤く、やがて緑色になる

カナメモチはバラ科の常緑樹で、東海地方以西の照葉樹林帯に自生しています。
新芽が赤いためアカメモチとも呼ばれ、公園樹や庭木などに利用されています。刈り込んでも新しい枝がよく伸びてくるので、生垣などにも適しています。中でもベニカナメという品種は特に若葉の赤さが際だっているので、よく利用されます。近種に、オオカナメモチという、葉や花序がカナメモチより大きい種類もあり、この二つの雑種として生まれたレッドロビンという品種は耐寒性が強く、北海道南部まで植栽されています。
秋に紅葉し、落葉する樹木は多数知られていますが、カナメモチは新芽が赤いのが特徴です。トウダイグサ科のアカメガシワやオオバベニガシワなども新芽が赤いのが特徴です。

 第 5 問

この植物は、日の出とともに花を開き、夜には花を閉じ、ヨーロッパでは古くは花びらを高価なサフランの代わりにスープなどの着色料や女性の髪を染める染料にも使いました。
この植物は何でしょうか?

    ①  ヒマワリ
    ②  キンセンカ
    ③  パンジー
    ④  ウイキョウ

  • 正解: キンセンカ

キンセンカは冬・春に咲くキク科の植物で、観賞用に広く栽培され多くの園芸品種があります。属名のカレンデュラはカレンダーに由来し、和名のキンセンカは漢名金盞花の金の盃のような形をした花、という意味をもつといわれています。
ギリシア神話では、太陽神アポロンに恋したクリティーという妖精の化身とされています。キンセンカが太陽とともに花を開き、沈むときに花を閉じるという性質から生まれた伝説のようです。コロンブスのアメリカ大陸到達以後ヒマワリが、「太陽花」と呼ばれるようになりましたが、それ以前は、キンセンカが太陽花と呼ばれていました。
ヨーロッパでは、古くから民間薬として庶民に身近な植物で、花の汁はハチの刺し傷、生傷、ねんざの治療に使われました。また、髪の染料や食物の着色料に使われたこともあります。

 第 6 問

このマツは2葉ずつセットで針状の葉をつける二葉松で、冬芽は白っぽい鱗片におおわれます。この松林には松露というキノコが出ることで知られています。
このマツは何でしょうか?

    ①  ゴヨウマツ
    ②  クロマツ
    ③  ハイマツ
    ④  アカマツ

  • 正解: クロマツ

ゴヨウマツとハイマツは針葉が5本ずつ束になってつく五葉松です。アカマツとクロマツは二葉松ですが、一般的にクロマツは海岸性で、アカマツは内陸性です。
松露は地中性のキノコでクロマツの根に菌根をつくり、マツの成長を助けています。また、マツタケはアカマツにできることが知られています。クロマツの冬芽は白っぽい鱗片で、アカマツは赤褐色の鱗片でおおわれています。鱗片の色はクロマツとアカマツを識別する分かりやすい特徴です。



 第 7 問

日本固有の針葉樹で、葉は枝の上にらせん状に配列するくさび形の茶色い小さな葉と、輪生状に並んでつく緑色の細長い葉の二つがあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  スギ
    ②  ヒノキ
    ③  クロマツ
    ④  コウヤマキ

  • 正解: コウヤマキ

コウヤマキは球果の特徴からかつてはスギ科に含められていましたが、2枚の葉が合着した特有の葉や材の形態や遺伝子の解析の結果から、独立のコウヤマキ科として扱われるようになっています。コウヤマキ科はコウヤマキ一種のみを含む単型科であり、日本の数少ない固有科の一つです。コウヤマキは細長い葉が放射状に広がる様子から、英名でJapanese Umbrella Pine(日本の傘の松)と呼ばれています。球果は松笠に似ており、長さ8〜12cmになります。コウヤマキはヒノキ、サクラ、クロベ(ネズコ)、アスナロとともに、木曽五木の一つとされる重要な樹種です。
また、平成18年9月6日にご誕生された秋篠宮悠仁親王殿下の身の回りの品につける「お印」となりました。

 第 8 問

童謡『たきび』にも登場し、11月頃から白やピンク、赤い花を咲かせる植物は何でしょう?

    ①  サザンカ
    ②  ツバキ
    ③  ヒイラギ
    ④  ビワ

  • 正解: サザンカ

サザンカは、冬に花を咲かせるツバキ科の植物です。ツバキとよく似ており,見分けが付きにくいですが、花の時期に覚えると良いかもしれません。サザンカは、花びらが「ばらばら」と散るのに対し、ツバキ(3文字)は「ぼとん(3文字)」と花ごと落ちます。サザンカ=ばらばら(いずれも4文字)、ツバキ=ぼとん(いずれも3文字)と覚えると、忘れません。

 第 9 問

この植物は、中国原産といわれる常緑樹で、早春に芳香のある花を咲かせます。花の香りが強いため茶花として一般的にはあまり使われません。
この植物名は何でしょうか?

    ①  オオデマリ
    ②  ジンチョウゲ
    ③  コデマリ
    ④  トサミズキ

  • 正解: ジンチョウゲ

ジンチョウゲはジンチョウゲ科の常緑樹です。花は早春に枝端に頭状にかたまってつき、強い香りがあります。室町時代に中国から渡来したといわれています。和名のジンチョウゲ(沈丁花)は、花の香りがジンコウ(沈香)とチョウジ(丁字)に似ていることからついたとされています。
『草木綿葉集』(文政12年)には瑞香の字をあて、20品種を挿絵つきで紹介されています。香りが強く梅に次ぐ暗香浮動の妙香といわれ、ヨーロッパへは1771年にシーボルトが紹介しています。
ジンチョウゲは禁花とされ、茶席に活けるのは避けたほうがよいとされれています。これは時代や個人の好みなどによって異なりますが、禁花として扱われる理由としては、女郎花、河骨がその文字から、また、沈丁花は強い香り、鶏頭は花の形からということがあるようです。

 第 10 問

20世紀の画家サルバドール・ダリが描いた『ナルシスの変貌』には、中央の卵状のモチーフから白い花が咲き出ています。何の花でしょうか?

    ①  ケシ
    ②  ツツジ
    ③  サフラン
    ④  スイセン

  • 正解: スイセン

一般にいうスイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根植物の総称で、葉は線形で2〜5枚、開花期は3〜4月、花冠は6片に切れ込み黄色や白色などで、内側に副花冠があります。
スイセンは、色鮮やかな早春の花ということもあり、神話の中で語られ、ギリシャの叙事詩人ホメロスにうたわれるなど、古くから多くの文学者に愛されてきました。スペイン出身の画家、サルバドール・ダリ(1904〜89)の描いている『ナルシスの変貌』(1937 ロンドン・テートギャラリー蔵)は、ギリシャ神話ナルシスの物語です。女神エコーは絶世の美少年ナルシスに恋をし、拒まれ、声だけの存在になってしまいます。これを知った神々は、ナルシスが泉に映る自分の姿に恋をするようにしむけ、やがてナルシスはやつれはて、死んでしまい、彼のいた水辺には、絵に示したような白いスイセンの花が咲きました。

 第 11 問

シソ科サルビア属のハーブで、イギリスには「長生きしたい者は5月にこの草を食べよ」ということわざがあるほど、薬効に富む植物です。葉には樟脳にも似た芳香があります。
この植物は何でしょうか?

    ①  アロエ
    ②  ローリエ
    ③  セージ
    ④  パセリ

  • 正解: セージ

セージはシソ科サルビア属の多年草で、複数の種や品種の総称です。代表的なものはコモンセージと呼ばれる種類で、薬用や料理によく使われています。属名のサルビアが、ラテン語のSalveo「私は健康である」またはSadevere「治療する、救い出す」に由来するように、薬効に富む有名な薬草で、脳や筋肉の働きを高める長命の薬とされてきました。古いアラビアの諺にも「庭にセージを植えている者がどうして死ぬことができようか」とあるほどです。
セージのお茶は17世紀に紅茶が伝わる前からイギリスをはじめヨーロッパ各国で広く飲まれていた健康飲料でした。オランダとの貿易が始まった中国ではセージティーが好まれ、乾燥したセージの葉がその3倍量の紅茶と取り引きされました。歯磨き粉ができる前はセージの葉をかんだり、こすったりして歯を清めたこともありました。料理ではソーセージや豚肉料理に使われ、またガチョウの丸焼きの詰め物(スタッフィング)の材料としての使用法は中世にまで遡ります。ピーターラビットの絵本のひとつ『あひるのジマイマのおはなし』にもこの詰め物のことが「セージ&オニオンスタッフィング」として登場します。

 第 12 問

この植物はツバキ(ヤブツバキ)ですが、この植物の花粉はおもに何によって運ばれるでしょうか?

    ①  風
    ②  ハチの仲間
    ③  チョウの仲間
    ④  鳥の仲間

  • 正解: 鳥の仲間

植物は動けないので、実を結ぶために、花粉を風や動物に運んでもらいます。動物に花粉を運んでもらう花は、美しさや香りで存在をアピールしていますが、運び手の種類によって花の色や形などに特徴があります。
ツバキは日本原産の常緑樹で、冬から春にかけて咲く花にはメジロやヒヨドリが訪れ、花にくちばしを差し入れて蜜を吸います。このとき鳥の体に花粉がついて運ばれます。ツバキの花は鳥の行動に合わせて横向きに咲き、鳥の体重に耐える丈夫な花びらをもち、筒状の雄しべの奥に豊富な蜜を隠しています。鳥にとって餌となる虫が少ないこの時期、ツバキには頻繁に鳥が訪れます。ツバキのように鳥に適応した花(鳥媒花といいます)は、たいてい赤い色で、香りがなく、蜜の量が豊富です。ツバキに来る鳥は匂いには鈍感でも、鮮やかな赤色には敏感に反応するというわけです。園芸植物のサルビア、クリスマスカクタス、フクシア、アロエなども元来は鳥媒花で、原産地ではこれらの花にハチドリやタイヨウチョウなどが訪れて蜜を吸うのが見られます。

 第 13 問

この植物は山菜として若い花芽を刻んでみそ汁に入れたり、みそとあえたり、てんぷらにしたりします。
この植物は何でしょうか?

    ①  モミジガサ(シドケ)
    ②  クサソテツ(コゴミ)
    ③  フキ
    ④  ヨモギ

  • 正解: フキ

フキは雄株・雌株がある雌雄異株植物で、雄花序は開花後、枯れてしまいますが、雌花序は茎が伸長して大きくなり、種子が風に散布されます。
全国的に、早春の風物詩として若い花芽であるフキノトウがめでられ、その芽は刻んでみそ汁の具とされたり、みそに混ぜこんでふきみそとして食されます。天ぷらとしても喜ばれます。また、葉柄はいためてキンピラ風にしたり、煮付けにされます。東北や北海道のものは大きくなり、アキタブキと呼ばれています。
高さ3m、葉柄の直径が10cmに及ぶものもあり、産地の足寄町螺湾(北海道)の名前を取ってラワンブキと呼ばれています。

 第 14 問

早春に黄色の愛らしい花を咲かせ、別名ガンジツソウなどと呼ばれるキンポウゲ科の植物は何でしょうか?

    ①  ユキワリソウ
    ②  ハハコグサ
    ③  スイセン
    ④  フクジュソウ

  • 正解: フクジュソウ

フクジュソウはキンポウゲ科の多年草で、高さは10〜30cmほどです。葉は羽状複葉で、早春に黄金色の花をつけます。 
旧暦では、新年を祝うめでたい花として愛され、江戸時代の初期ころからは初詣の土産物とされたようです。そのために元日草などと呼ばれました。栽培は比較的容易で鉢植えにも、露地植えにも適しています。こうした手軽さも人気の要因の一つだったのでしょう。ちなみに歌川豊国の浮世絵にも、遊女が鉢植えのフクジュソウを植木屋から買い求めている様子が描かれています。また、江戸時代、フクジュソウはタチバナやオモトなどとともに「金生樹」と呼ばれ好事家の間で投機の対象とされていました。園芸種の改良も進み、江戸時代末期の『本草要正』には126品もの品種が紹介されています。

 第 15 問

この植物は、茎は細かく分枝し、多肉葉をつけ、5月〜6月に分枝した頂部に花をつけます。
この植物は何でしょうか?

    ①  キリンソウ
    ②  タマスダレ
    ③  フランスギク
    ④  マツバギク

  • 正解: マツバギク

マツバギクは南アフリカ原産の半耐寒性常緑草本で、茎は細かく分枝し、マツ葉状の多肉葉をつけ、分枝した頂部に一重の花をつけます。乾燥に強く、地表を緑葉で覆い、開花期は花が一面を埋めるのでグラウンドカバーとしても広く利用されています。花壇、鉢植えとして利用されますが、法面や石垣などに垂れ下がるように植栽されているのも多く見かけます。

 第 16 問

コナラの萌芽林を主体とする雑木林では、下刈りや落ち葉かきなどの管理が行われないことで、地表にリター(落葉落枝)が堆積すると減少してしまう種がありますが、それは次のうちどれでしょうか?

    ①  ジャノヒゲ
    ②  ヤブコウジ
    ③  シロダモ
    ④  ミツバツチグリ

  • 正解: ミツバツチグリ

昭和30年代以降、雑木林は経済的な価値を失い、主木の伐採更新、低木及び草本の刈り取り(下刈り)、落ち葉かきなどの管理は行われなくなりました。これらの管理の有無は植物全体の生育に大きな影響を与えます。選択肢のうち、ジャノヒゲ、ヤブコウジ、シロダモは、定期的な下刈りや落葉かきなどが行われなくなっても生育しますが、ミツバツチグリは、リターが堆積すると実生が定着できなくなるため、減少してしまいます。こうした植物には、他にシラヤマギク、アキノキリンソウ、ノハラアザミなどがあります。

 第 17 問

写真の植物は、仏教の三大聖(霊)樹のひとつの花です。その名前を下記の中から選び、番号で答えてください。

    ①  ムユウジュ
    ②  インドボダイジュ
    ③  サラノキ
    ④  パルミラヤシ

  • 正解: ムユウジュ

写真の植物は、釈迦の生誕地にあったムユウジュ(無憂樹)です。その学名は、Saraca asocaでマメ科の常緑または落葉中木です。三大聖樹の中では最も美しい花をつけます。選択肢2番目のインドボダイジュは、学名をFicus religiosaと言い、釈迦が悟りを開いた所にあったとされるクワ科の常緑高木です。3番目のサラノキ(沙羅樹)は、釈迦が亡くなった地にあったフタバガキ科の常緑高木で、学名は、Shorea robustaです。以上の三つが仏教三大聖樹です。
最後のパルミラヤシ(オオギヤシ)は、学名をBorassus flabelliferと言い、ヤシ科の常緑高木です。葉は貝多羅葉と呼ばれ、古代には仏教経典の写経に紙代わりとして使われていました。

 第 18 問

お正月飾りに使われている植物に、オレンジ色の実の橙(ダイダイ)、ウラジロ(シダ)等が挙げられますが、よく見ると、他にも使われている植物があります。次のうちどれでしょう。

    ①  ユズリハ
    ②  スギ
    ③  ツバキ
    ④  モチノキ

  • 正解: ユズリハ

お正月飾りにはそれぞれ意味があり、橙は代々栄えていくように、ウラジロは葉の裏が白いため、清い心を意味しています。ユズリハは新葉が出そろってから古い葉が一斉に落ちるため、家を次の世代に確実に引き継ぐとされ、縁起が良い植物として、用いられています。また、お正月飾りだけでなく、家が栄えることを願って、庭木としても用いられていました。

 第 19 問

このシダ植物は、若葉を食用とします。また、根を砕いて中のデンプンに水を加えて加熱したものは、和菓子の原料になります。
この植物は何でしょうか?

    ①  ワラビ
    ②  ゼンマイ
    ③  ベニシダ
    ④  ウラジロ

  • 正解: ワラビ

ワラビはイノモトソウ科の多年生草本で、全国いたるところに自生しています。
古くから食材として使われていますが、そのままではなく、木灰や重曹でアクを抜いて、おひたし、あえ物、油炒めなどにして食べます。長期保存したいときには乾燥させれば、1年以上保存可能です。また、ビタミンB1を分解するアノイリナーゼを含んでいますが、加熱すれば問題はありません。わらび粉は、根茎からとったでんぷんで、奈良、福岡などが特産地です。わらび粉は、根茎からとったでんぷんで、奈良、福岡などが特産地です。水を加えて加熱すると、粘りが出て、わらび餅の原料になります。くず粉ほどは透明にはなりませんが、味がよく食感を賞味する菓子としてロングセラー商品です。ただし、最近はサトウキビやサツマイモなどのでんぷんを使っています。純日本的なイメージがありますが、オーストラリアやニュージーランドでも古くから親しまれています。
他の選択肢、ゼンマイは高さが1mになるものもあり、若葉が食用になり、またクサソテツはコゴミ、コゴメの別称があり、やはり若葉が食用になります。ベニシダは新葉が鮮やかな紅紫色をおびるので、この色を秋の紅葉にみたて日本庭園などに植栽されます。ウラジロは正月のしめ縄飾りに使われます。

 第 20 問

四季の花の中で、他の花の先がけて咲くことから「花の兄」また、他の多くの花に遅れて咲くことから「花の弟」と、花の兄弟にたとえられるのは、どの組み合わせでしょうか。

    ①  桃(モモ).木犀(モクセイ)
    ②  梅(ウメ).菊(キク)
    ③  桜(サクラ).萩(ハギ)
    ④  椿(ツバキ).柊(ヒイラギ)

  • 正解: 梅(ウメ).菊(キク)

「梅は花の兄、菊は花の弟」といわれるように、四季のはじめと終わりに咲く花を兄弟にたとえています。
「花の兄」のウメは、中国の原産で7世紀後半にわが国に渡来したと考えられ、『万葉集』ではハギに次いで2番目に多く詠まれています。「百花の魁(さきがけ)」で、寒中に馥都(ふくいく)とした香りを放って凛と咲く姿は「歳寒三友(松・竹・梅。または梅・竹・水仙)」や(四君子(梅・竹・菊・蘭)」のひとつにも数えらています。
一方「花の弟」にたとえられる園芸種のキクも中国の原産で『万葉集』には登場しないので、奈良時代末の渡来と推定されています。呪術的な力を持つと信じられ、平安貴族の心の拠り所として愛培され、江戸時代には庶民による「菊文化」が花開きました。高貴な香りを持つキクは、ウメとともに「四君子」のひとつに選ばれ、四季を華やかに締め括っています.