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練習問題

解説

 第 1 問

この植物は春一番に芽を出し、小さな白い花を多数つける落葉性の小高木で、「タズ」「ナワシロタズ」「クサジキ」などの方言があります。この植物は何でしょうか?

    ①  ニワトコ
    ②  アカメガシワ
    ③  マユミ
    ④  キブシ

  • 正解: ニワトコ

ニワトコはほかの木の芽がまだ眠る早春に芽を出しますので、地方によりフキダシバナ(吹き出し花)という地方もあります。
若葉は食べられますが、たくさん食べると下痢をおこします。葉は厚い方ですがやわらかく腐りやすいので、化学肥料がないころは水田の刈敷草として利用されてきました。この葉を田に敷き、田下駄をはいて踏み込むという方法です。肥料としては堆肥や下肥(糞尿)や化成肥料のような速効性はありませんが、完全な有機栽培でした。その工程は「〓荒田すき:2回すいて馬鍬(まんが)でならす。〓その上に刈敷草を広げて田下駄で踏み込む。〓1週間経つと田は沸騰したようになり腐るので、牛馬ですき、マンガでならして、稲を植える」で、この方法では害虫が発生しないそうです。

 第 2 問

道ばたによく見られる植物で、秋になると黒紫色の花穂をつけます。丈夫な葉の途中には、横しわができ、そのしわの数でその年に襲来する台風の数を占ったそうです。
この植物は何でしょうか?

    ①  カゼクサ
    ②  ハマウツボ
    ③  チカラシバ
    ④  コマツナギ

  • 正解: チカラシバ



チカラシバはイネ科の多年草で、里地の道ばたに普通に生えています。
葉が丈夫なことからチカラシバといい、小道に生えるこの葉をしばり合い、子供たちは足を引っかけ合って遊びました。秋も深まると特異な花穂を伸ばします。花穂を摘んでズボンに入れると歩くたびに穂がズボンの中を上がる遊びもあり、くすぐったくなります。葉には横しわ(節)ができ、その節の数でその年に来る台風の数を、また節の位置から台風の来る時期を占ったことから、シケグサと方言で呼ばれています。この節はススキ、オギ、カゼクサ、ツルヨシ、ヨシ、エノコログサ類、ネズミノオなどイネ科に広く見られますが、台風占いはもっぱらチカラシバだったようです。

 第 3 問

この植物は距という蜜袋をもち、これがあるため、花と花が絡まります。絡んだ花を引っぱり合い、花を引きちぎる遊びに使うのでスモウトリグサ、ケンカバナなどの方言もあります。
この植物は何でしょうか?

    ①  オオバコ
    ②  ヂシバリ
    ③  ムラサキカタバミ
    ④  スミレ

  • 正解: スミレ

スミレの仲間は日本に約50種が自生します。そのうちの多くの種類が田のあぜ、人家近くや道ばたなどに見られます。花弁は5枚あり、下側の中央にある紫色のすじが入った白っぽい模様のある花弁(下弁、唇弁という)の後方は袋状の距となっています。その距の中に雄しべから伸びたしっぽのようなものの先端に蜜腺があり、そこから蜜が分泌され、蜜が距にたまっています。この距があるために花と花がからみ合い、引き合う遊びを子供たちは考えついたのでしょう
図鑑のなかったころは花の名前も方言で呼びました。ウマカチ、コマヒキグサなどと馬(駒)を使った名もあります。民俗学者柳田国男は「この微少なる花に、あの大きな馬の顔をもってきて比べることは小児の想像力でなければ出来ぬこと」と書いています。この長い袋状の距を馬面に見立てたのでしょう。ムラサキカタバミも葉柄をからませ、同じように遊びます。

 第 4 問

バラ科の落葉樹で川沿いの荒れ地に自生しますが、庭園や公園によく植えられています。春に若葉といっしょに真っ白な美しい花を穂のように枝にたくさんつけます。この植物は何でしょうか?

    ①  コデマリ
    ②  ヤブデマリ
    ③  ユキヤナギ
    ④  カマツカ

  • 正解: ユキヤナギ

ユキヤナギ(バラ科シモツケ属)は関東以西の川沿いの岩場などに自生する低木ですが、中国原産の帰化植物ともいわれます。人里、庭、公園にたくさん植栽されていて栽培種と思われがちです。生け花にも好んで使われています。
古い枝に若葉が出るころ(3〜4月)、前年の細長い枝に花を穂のようにたくさんつけ、遠目には雪をかぶったように見えます。葉がヤナギに似ていること、花のつき方が雪を思わせるのでつけられた和名とされています。花をつけた細長い枝が曲がっている様子もヤナギを連想させるものです。ダムや堤防建設などで自生地の河川整備が進むに従い、自然の生育地がしだいに減少する傾向にあります。

 第 5 問

このキノコの人工栽培では、広葉樹の原木(ほだ木)、またはビンや袋におが屑を詰めたものに、キノコ菌を接種してつくります。
このキノコは何でしょうか?

    ①  ナメコ
    ②  マイタケ
    ③  ヒラタケ
    ④  シイタケ

  • 正解: シイタケ

シイタケは、キシメジ科あるいはヒラタケ科に属する食用キノコのひとつです。
自然環境下では、シイノキ、コナラ、クヌギなどの広葉樹の倒木や切り株に生えます。これにヒントを得て江戸時代から人工栽培が試みられましたが、なかなか安定した栽培にいたりませんでした。1933(昭和8)年、農林省の林業試験場で菌糸の純粋培養に成功してから、安定した生産ができるようになり、今日のキノコ栽培のなかで、生産量が一位を占めるようになりました。
シイタケの栽培は、コナラ、ミズナラ、クヌギ、シイノキを原木とします。晩秋から冬に代採し、約60日後に長さ90〜100cmに切り、サクラの開花ごろにドリルで穴を開け、培養した駒菌を穴に埋め込みます。これをほだ木といい、ほだ木は風通しのよい林下に横にしたり、合掌組みにしたりして菌糸がほだ木の中に張りめぐるのを促進します。早いものは秋遅くにキノコ(子実体)が出てきます。ほだ木の太さにもよりますが、数年間キノコを収穫できます。

 第 6 問

トリカブトは猛毒を持つことで知られていますが、ある山菜の葉の形と似ているため、山菜採りの季節に間違って中毒を起こす事故が絶えません。トリカブトに似た葉を持つ植物はどれでしょうか?

    ①  ウド
    ②  ニリンソウ
    ③  フキ
    ④  セリ

  • 正解: ニリンソウ

山菜採りの時期は毎年のように中毒事故がおこっています。
ギボウシとバイケイソウ(有毒)、ギョウジャニンニクとスズラン(有毒)、セリとドクゼリ(有毒)なども間違いやすい植物ですが、とくに毒性の強いトリカブトはニリンソウとよく似た葉をしているために、注意が必要です。なかでも、エゾトリカブトは生えているところがニリンソウと同じで、花茎を伸ばさない根生葉だけのときには紛らわしく、間違って摘み取らないように注意したいものです。

 第 7 問

この植物の状態にちなんで、「【 】の春」といえば秋、「【 】の秋」といえば春、という季節をあらわす表現があります。【 】にあてはまる植物は何でしょうか?

    ①  イネ
    ②  トクサ
    ③  タケ
    ④  ウメ

  • 正解: タケ

与謝蕪村の句に「おのが葉に月おぼろなり竹の春」とあるように、「竹の春」は陰暦八月をあらわす秋の季語です。タケが新葉をつけ、生き生きした姿を見せるのは秋で、タケにとっては秋が春、すなわち多くの生命が芽吹き、活力をます季節に当たるというわけです。同様に、竹の子(筍)を育てるために葉が黄ばみ落葉する春の時期は、タケにとっては秋とみなされ、「竹の秋」は陰暦三月の異称、春の季語となったのです。

 第 8 問

ヨーロッパや北アメリカ、北海道などには、「エルムの都」、「エルムの学園」などと称される都市や学園があります。この「エルム」に該当する植物はどれでしょうか?

    ①  トチノキ
    ②  カツラ
    ③  ハルニレ
    ④  ミズナラ

  • 正解: ハルニレ

エルム(elm)はニレ属の英語名です。ニレ属の樹木は北半球温帯を中心に約20種あり、日本にはハルニレ、オヒョウ、アキニレの3種が分布しています。ハルニレ、オヒョウは北地に多く、アキニレは本州中部以西に生育しています。日本でエルムという場合、多くはハルニレを指します。
北海道大学は構内にハルニレの巨木が自生し、「エルムの学園」として有名です。欧米や中央アジアなどでも、ヨーロッパニレ、アメリカニレ、チュウゴクニレなどのエルムの仲間が街路や公園、大学のキャンパスなどによく植えられています。ハルニレは大きくなると太い幹から大枝を広げて雄大となり、その場に荘重感をかもし出します。

 第 9 問

この植物は、春になると一面に黄色い花を咲かせ、その種子からは油がとれます。俳句の世界では春の季語になり、与謝蕪村の俳句にも登場します。この植物は何でしょうか?

    ①  ナノハナ
    ②  ヤマブキ
    ③  タチバナ
    ④  ベニバナ

  • 正解: ナノハナ

ナノハナは和名をアブラナといいます。この名は問題文にもあったように、種子から油をとったことに由来します。
「菜の花や月は東に日は西に」は、与謝蕪村の代表作のひとつです。一面に菜の花がさいている中、太陽は西に傾き、その一方、東の空には月が出てきたという雄大な光景が目にうかぶようです。江戸時代以前の和歌にはあまり詠まれませんでしたが、俳句の題材として数々の名句を生み出しています。
菜畠に花見顔なる雀かな(松尾芭蕉)
菜の花や淀も桂も忘れ水(池西言水)
菜の花の遥かに黄なり筑後川(夏目漱石)
家々や菜の花いろの燈をともし(木下夕爾)

 第 10 問

次のうち、帰化植物でないものはどれでしょうか?

    ①  ハルジオン
    ②  ナンバンハコベ
    ③  オオイヌノフグリ
    ④  オオマツヨイグサ

  • 正解: ナンバンハコベ

ナンバンハコベは、名前にナンバンとありますが、帰化植物ではありません。ナデシコ科ナンバンハコベ属の多年草です。葉などの形がハコベに似ていて、花や果実が特異な印象をあたえるため、ナンバン(南蛮)の名がついたといわれます。
ハルジオンは明治時代に北アメリカから鑑賞用植物として渡来した多年草です。オオイヌノフグリはヨーロッパ原産で明治初期に渡来した多年草で、オオマツヨイグサは明治初期に北アメリカから園芸種として渡来しました。

 第 11 問

春を告げる代表であるツクシは、あるシダ植物が胞子を飛ばす時に作る胞子茎で、生長するとツクシの頭の部分から黄色い粉の様な胞子が出てきます。ツクシの和名でもある、シダ植物とはなんでしょう。

    ①  スギナ
    ②  ゼンマイ
    ③  トクサ
    ④  ワラビ

  • 正解: スギナ

スギナは、光合成をして栄葉を作る栄養茎をスギナ、胞子を飛ばすときに作る胞子茎をツクシと呼ばれています。ツクシを掘り起こしてみると、土中の地下茎でスギナとつながっています。春から夏にかけてスギナが光合成をし、栄養を蓄え、来春にツクシを出します。 ツクシはハカマをとっておひたしや炒め物にして食べられますが、スギナは堅くて食べることができません。ツクシも、頭が開いて胞子が出てしまったものは、筋張っていて食べても美味しくありません。

 第 12 問

シュウ酸は形を変えていろいろな植物に含まれています。画像はシュウ酸の分子模型です。シュウ酸の漢字は蓚酸ですが、「蓚」の意味する植物はどれでしょうか?下から選んで番号で答えて下さい。

    ①  スイバ
    ②  カタバミ
    ③  ホウレンソウ
    ④  ヤマノイモ

  • 正解: スイバ

「蓚」はオランダ語zuringzuurの頭音を音訳した漢字と言われます。Zuringはタデ科のスイバ属を表します。Zuurは酸なので元の語を直訳すれば「スイバ酸」です。一方、シュウ酸の英名はoxalic acidです。oxalicはカタバミ科カタバミ属(Oxalis)に由来するので直訳は「カタバミ酸」。同じ物質なのに、国により由来植物が異なる面白い現象が見られます。
選択肢の植物はいずれもシュウ酸を含んでいますが、シュウ酸の形(分子構造)が異なります。スイバやカタバミでは、シュウ酸に2個ある酸性基のうち1個だけがナトリウムやカリウムで中和されるので、食すと酸味があります。ホウレンソウでは2個とも中和されるため酸味は消えます。ヤマノイモでは2個がカルシウムで中和され、水に溶けない鋭い針状の結晶になります。このため、トロロ(ヤマノイモ)は酸味がなく、結晶が皮膚に刺さったときチクチクします。

 第 13 問

秋に散歩していたところ生垣に写真のようなかわいい実を見つけました。この植物は以下のどれでしょうか?番号で回答して下さい。

    ①  カヤ
    ②  イチイ
    ③  イヌマキ
    ④  コウヤマキ

  • 正解: イヌマキ

イヌマキは単にマキとも呼ばれます。暖地の海岸に自生する雌雄異株の常緑針葉樹です。剪定するとよく萌芽するので庭木や生垣に植栽されます。秋に種子は熟し、青い球形になり、ふくらんだ花床の上につきます。花床とは花弁などをのせる台の部分で、かつては花托といわれました。イヌマキの花床は、緑色から黄色を経て赤くなり、完熟すると黒紫色になります。肉質で甘く、食べられます。
 選択肢のカヤは仮種皮に包まれた楕円形の果実、イチイは仮種皮が赤い肉質の果実、コウヤマキは松ぼっくり型の果実を付けます。

 第 14 問

写真はある植物の発芽1年目の幼苗を撮影したものです。松葉のような形をしていて、その上に種子の皮がついているのが特徴です。
この植物の名前を下記の中から選び番号で答えてください。

    ①  ノアザミ
    ②  ツユクサ
    ③  スズラン
    ④  カタクリ

  • 正解: カタクリ

カタクリは単子葉植物で、子葉は1個で、双葉とはならず、発芽1年目は写真の左端の個体のように松葉のような子葉のみを展開します。そして、種皮の内側にある胚乳から子葉の先が養分を吸収し終わるまで、種子の皮をつけています。翌年から葉らしい形になりますが、 写真の、中2つの個体のように数年間は1枚の葉で、栄養状態にもよりますが発芽後7〜8年して葉が2枚になると開花します。おもしろいことに、葉がいくら大きくても葉が1枚の株では花は絶対に咲きませんし、2枚つければ葉が小さくても必ず咲きます。  なお、イネ科ではどれが子葉か特定されていないようですし、また、ツユクサなどでは子葉がどれか分かりにくいなど、単子葉植物の子葉は一見して見分けるのは難しいようです。



 第 15 問

日当たりのよい湿った草地に生え、4〜5月に黄色い小さな花が咲き、その後、赤い小さな実をつけます。毒のありそうな名前がついていますが無毒です。
この植物は何でしょうか?

    ①  オニゲシ
    ②  オトギリソウ
    ③  ドクダミ
    ④  ヘビイチゴ

  • 正解: ヘビイチゴ

ヘビイチゴは、日本各地の水田の畦や畑、人家の周りの空き地などで、4〜5月に黄色い花をつけ、6月には直径1cmくらいの球形で赤い果実をつけます。オランダイチゴと同様に赤くて丸い集合果をつくり、ふくらんだ花床(花托)の表面についているのが本当の果実です。この集合果は無毒ですが、海綿質で味がなくおいしいとはいえません。和名のヘビイチゴは“ヘビのいるところに生えるイチゴ”もしくは、“ランナーをヘビのように伸ばして地表を這い回るイチゴ”という意味だといわれます。
ヘビイチゴと同じ、黄花のヘビイチゴ属にヤブヘビイチゴがあります。こちらはヘビイチゴに比べ大型で、葉は緑色から暗緑色でやや厚いのが特徴です。果実もヘビイチゴより大きく、直径2cmくらいの真紅色です。痩果も真紅色で表面にしわがなくなめらかでおいしそうに見えますが、この実も無味です。山地に生えるシロバナノヘビイチゴは、名の通り白い花を咲かせ、黄花のヘビイチゴ属ではなく白花のオランダイチゴ属で、赤く熟した果実はおいしく食べられます。

 第 16 問

アブラナ科には、いろいろな野菜があります。キャベツの仲間、ダイコンの仲間、ハクサイの仲間と多彩です。また利用部位も根、茎、葉、花と様々です。
以下は、カッコ内に利用部位を示した作物名をふたつ組み合わせていますが、違った属の野菜が組み合わさったものがひと組あります。その組を選び、番号で答えてください。

    ①  キャベツ(葉) − ブロッコリー(花)
    ②  白菜(葉) − 大根(根)
    ③  カラシナ(葉) − ザーサイ(茎)
    ④  芽キャベツ(葉) − コールラビ(茎)

  • 正解: 白菜(葉) − 大根(根)

アブラナ科は大きな科で、多くの属には多彩な野菜が含まれます。中でもアブラナ(Brassica)属が最大の属で、キャベツ、芽キャベツ、コールラビ、ブロッコリーはoleracea 種に含まれ、白菜はrapa種です。中華料理に使うザーサイとカラシナは、同じアブラナ属 のjuncea種です。しかし、大根は、別の属でダイコン(Raphanus)属のsativus種の植物です。 野菜の中には、高度に品種改良が進んだため、植物学的には同属や同種でも、とても近縁種とは思えない物も多くあります。葉を利用するものでも、結球して丸まる品種や色に違いのあるものなどがあり、とても変化に富んでいます。珍しいところでは、種の入った莢果を利用する大根の品種もあります。

 第 17 問

中国原産の樹木で、中国ではこの新芽をたいへん好んで食用としています。日本にも食用として室町時代に渡来しました。中国名は「香椿」です。
この植物は何でしょうか?

    ①  ムクロジ
    ②  チャンチン
    ③  アブラチャン
    ④  タラノキ

  • 正解: チャンチン

紅葉は、秋の魅力のひとつですが、春にも新葉が赤くなり秋の紅葉のように美しい葉の植物があります。チャンチンの新葉も淡紅から淡紫色で大変美しいセンダン科の樹木です。落葉樹で高さ20mになり、葉は奇数羽状複葉で長さ50cm位になります。
中国原産の樹木で、現地ではこの新芽を好んで食用としています。日本にも食用として室町時代に渡来しました。景観木として庭園などに植栽されていることがあります。和名のチャンチンは、中国名「香椿」の中国発音「しゃんちん」が転化したものといわれています。

 第 18 問

チューリップ、ヒヤシンス、フリージア、マーガレットのうち1種類だけが球根植物でないものがあります。どの植物でしょうか?
 
    ①  チューリップ
    ②  ヒヤシンス
    ③  フリージア
    ④  マーガレット

  • 正解: マーガレット

チューリップ、ヒヤシンス、フリージアは球根植物です。宿根草の一種ですが、地下では葉や茎、根などが、成育開花に必要な養分を貯蔵して変形肥大している草花です。
マーガレットは低木状多年生草本です。 球根は鱗茎、球茎、塊茎、塊根、根茎に分けられます。
「鱗茎・・・短縮した地下茎のまわりに、養分を蓄え肥厚した葉が鱗片となって集まってつき、全体として球形あるいは卵形となっている。」「球茎・・・地下の茎が肥大して球根を形成しており、葉はその基部が皮膜になって球根を巻いて取り囲み、肉質部を保護している。」「塊茎・・・球茎と同じく地下茎が肥大して多肉質となったものであるが、球茎のような皮膜を持っていない。」「塊根・・・根が養分を蓄積して肥大し不整形の塊状となったもの。」「根茎・・・地中を長く横にはい、根のように見える地下茎。」

 第 19 問

映画『となりのトトロ』で、おばけのトトロが住んでいたのは何の木だったでしょうか?

    ①  イチョウ
    ②  クスノキ
    ③  ケヤキ
    ④  スギ

  • 正解: クスノキ

草壁一家が引っ越した家は、塚森と呼ばれるお宮の隣でした。大木に目をとめて「お父さん、すごい木」と言う姉のサツキに、お父さんは「ああ、クスノキだよ」と答えます。引っ越してしばらくしたある日、妹のメイは庭で不思議な生き物を見つけ、その生き物を追いかけてたどり着いたのが塚森のクスノキでした。
クスノキは20mを超える大木になり、神社の御神木としてよく祇られています。その中でも最大級だといわれているのが、鹿児島県の姶良郡蒲生町の八幡神社にある「蒲生のクス」です。終戦後、進駐してきたアメリカ兵がこのクスを見て、「日本人はこの木の価値を知り、大切にするべきだ」という主旨の言葉を発したというエピソードも残されています。

 第 20 問

中央アジアから地中海沿岸に自生する植物すが、16世紀にトルコからヨーロッパに紹介されると、一躍人気となり、その球根が1630年代のオランダですさまじい投機の対象となりました。
この植物は何でしょうか?

    ①  スイセン
    ②  アヤメ
    ③  シクラメン
    ④  チューリップ

  • 正解: チューリップ

チューリップはユリ科の球根植物で、原生種の多くは中央アジア一帯に自生しています。その花は、現在の園芸種とは異なり、小さく可憐です。
チューリップの園芸の歴史はトルコ人とともに始まります。彼らは庭園をつくってその美しさを愛で、聖なる花として珍重しました。16世紀中頃、ヨーロッパ人がこの花に注目するようになると、ウィーン、イタリア、ドイツのアウクスブルクなどへ、複数の経路で同時に伝来していったようです。ともあれ、最初の栽培地はトルコでした。ヨーロッパ各地で多くの人々を魅了していきますが、なかでもオランダでの人気は群を抜いており、17世紀初頭から30年代にかけて、花に斑の模様の入ったチューリップはとりわけ高値を呼びました。実際にはウィルス病の症状だったのですが、当時はその原因がわからず、得がたい品種ということで珍重されました。「センペル・アウグストゥス」という赤の斑模様の球根1つの値段はアムステルダムの広壮な邸宅と同じほどまでに跳ね上がり、1637年2月、チューリップ相場は危機的局面を迎え、多くの人を破綻させます。「チューリップ狂騒事件」とは、この時の人々の狂奔ぶりを揶揄した言葉です。オランダのライデン大学は、1593年、植物学者のクルシウスを植物園長に招聘していますが、彼の積み上げた知見は、後世のチューリップ研究の基礎となっています。オランダでチューリップが高い関心を呼んだのは、彼の存在と無縁ではないかもしれません。